グルタチオン点滴
グルタチオンとは、人間の体内に広く分布するアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)が結合したタンパク質の一種です。
強力な抗酸化作用(解毒作用)があるので、人間の身体を錆びつきから守ってくれたり、体内に蓄積した有毒物質を除去してくれる代表的なタンパク質です。免疫システムにおいても重要な役割を担っており、アレルギーや喘息などを抑える効果もあります。
人間の体内では特に皮膚や肝臓、目の水晶体や角膜などにグルタチオンが多く含まれていますが、年齢(20代をピーク)や紫外線の影響によって減少しやすいという特徴があります。
(適応疾患)
- 慢性疲労症候群
- 神経症
- うつ病
- 全身倦怠感
- 偏頭痛
- アレルギー疾患
- 気管支喘息
- 急性上気道炎
- 線維性筋痛症
- 多発性硬化症
- 薬物中毒
- 放射性療法による副作用
- 慢性疲労症候群
- 化学物質の暴露
- アンチエイジング(抗酸化)
- パーキンソン病
- 抗がん剤による神経障害など
さまざまな病状に適応があり、上記の疾患以外にも効果があったとする報告が次々となされています。
最近、パーキンソン病の固縮という体の動きが硬くなっていく症状に効果があることが分かってきました。当院でもパーキンソン病と診断された方が定期的に点滴に来られており、効果を実感されています。
点滴にかかる時間は30分程度です。
点滴頻度はその病状によって異なりますが、週に2~3回ほどの方が多いです。
当院では、点滴療法研究会が推奨している注射薬を使用しています。