骨粗鬆症
骨の強さは骨密度と骨質によって決まります。
鉄筋コンクリートの建物で例えると骨密度はコンクリート、骨質は鉄筋に相当します 。
コンクリート(骨密度)だけが十分であっても、鉄筋(骨質)が劣化していれば建物の強度は保てません。同様に、骨密度の数値だけでは本当の骨の強さを十分に評価することはできないのです。
鉄筋(骨質)は、さまざまな要因で悪化していきます。
生活習慣病、それによる動脈硬化、腎疾患、肺疾患などによって骨質は酸化というストレスを受けます。骨質は、コラーゲン線維同士を結びつける「架橋構造」によって強度が保たれていますが、酸化ストレスが続くと、この架橋部分から劣化していきます。
当院では、骨粗鬆症を骨の病気として骨密度を計測するだけでなく、酸化ストレスを起こす全身疾患の合併症としてとらえ、その病態の評価を行っています。
治療においては、骨に関連するお薬だけでなく、抗酸化療法で骨のエイジングケアを行っています。
また骨は、作っては壊しを繰り返し常に最適な状態になるようになっています。骨を作るのは造骨細胞、壊すのは破骨細胞の役割で、造骨細胞の働きが衰え、破骨細胞の勢いが増したときに骨粗鬆症になっていきます。
当院では、これらの細胞の活動度を血液検査で診断し、お薬の適応を検討しています。
もちろん薬だけではなく、骨の形成維持には食事療法が必須です。骨と言えばカルシウムですが、カルシウムだけで出来ているのではありません。私たちは、生活習慣病の予防・治療とあわせて、良質なたんぱく質をしっかりと体内で活用できるような食事内容について具体的にご説明し、無理なく継続できる方法をご提案しています。



