下肢静脈瘤
足のむくみの原因は、いろいろあります。血液循環に起因するもの、リンパの流れの滞り、ホルモン異常、蛋白不足などがあり、またそれが合併していることも少なくありません。
その中で、下肢の静脈瘤は、本来心臓まで帰っていくはずの静脈血が重力に負け足にたまった状態です。下肢の血管が拡張し目立ち、一部はコブのようになったり浮腫んだり、長期に及べば足の色は黒ずみ、怪我をすれば治りが悪く、感染を起こし、ひどければ下肢の切断を余儀なくされるという意外に怖い病気です。
したがって私たちは下肢静脈瘤を見た場合、まず循環の中心である心臓と肺の検査を行います。
心臓と肺に問題が無い場合、下肢の静脈血管の問題と考え、医療用の弾性ストッキングをお勧めしています。医療用の弾性ストッキングで膨れ上がった表面の血管を抑えることで、足の中心部を流れる主幹の静脈の流れを良くしようというものです。これには適切なサイズのものを着用しないと逆効果になりますので、当院でサイズ測定を行い正しい使い方の説明もしております。