生活習慣病から脳梗塞、心筋梗塞へ
高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、それぞれの程度、たとえば高血圧なら血圧の値が高めであるとか低めであるとかということ自体で一喜一憂する必要はありません。それよりもそれらによって引き起こされる合併症である脳梗塞、心筋梗塞の発症を予防することが何よりも肝要です。脳梗塞、心筋梗塞になると生活の質が一変するだけではなく、突然死につながる可能性があるからです。
これら脳梗塞、心筋梗塞の発症メカニズムは血管(動脈)障害です。高血圧では血管(動脈)内の圧力が高くなり血管壁を刺激し、血管が硬くなっていきます。これは高い血圧で血管が破れないようにとした自己防御反応の結果です。また糖尿病では血管壁を糖で侵食していき、血管をボロボロにします。そして高脂血症では悪玉コレステロールが血管壁に潜り込み血管の内側を閉塞していきます。これら三大生活習慣病が合わされば、何もない人に比べ約60倍も心筋梗塞になりやすいというデータもあります。
私たちは、これら三大生活習慣病に対し、常に起こりうる致死的な合併症を念頭に置き検査や治療を進めています。
生活習慣病とは文字通り、悪い生活習慣に基づく疾患です。したがって当院では、まず生活習慣の是正に重点を置いています。その中で食事療法は必須です。毎日摂る食事は健康を維持する基本となるたいへん大切なもので、そしてその乱れは生活習慣病の進展に大きく関わります。
また当院では、禁煙治療、睡眠障害の治療も行っています。
血管障害の評価のためには、定期的な検査を行っています。これはいち早く合併症を発見するためとその状態に見合った治療を提供するためです。
血液検査はもちろん、脈波図を用いた血管年齢の検査を行い、頸動脈をエコーで直接観察し動脈硬化の評価を定期的に行います。
また心臓に対しては心電図、胸部レントゲン、心臓エコー検査を定期的に、脳血管については提携した病院で迅速に検査が行えるようにしています。
当院は、生活習慣病の改善を通じて、脳梗塞や心筋梗塞の発症予防を目的としたオーダーメイドのプログラムを作成し、実践しています。



