遅延型アレルギー
じんましんや花粉症などの日常良く経験するアレルギー疾患はアレルギーの原因となるもの(アレルゲン)に接触してから数分から数十分で症状が発症する即時型アレルギーです。これは好酸球から放出されるIgEという抗体に起因しています。一方、遅延型アレルギーはアレルゲンとの接触からIgGという抗体を介して数日たって起こるものです。忘れたころに症状が出現するのでその原因がなんだったのかはっきりしません。またじんましんなどの典型的な症状ではなく、倦怠感や頭痛、めまい、耳鳴りなど不定愁訴など症状も多彩ですので自分で気付かないうちに経過し、「なんとなく調子が悪いなあ」と思いながらそのまま生活しておられることもよくあります。
最近では、お子さんの自閉症との関連も指摘されており、検査で原因物質を特定しそれを避けることで軽快に向かう例もあります。
検査は、血液検査のみです。検体をアメリカの専門機関に郵送し検査してもらいます。したがって結果が出るまで数週間と少し時間がかかります。
しかし簡便な検査ですので、日常生活の中で「何か原因は分からないが調子が悪い」と感じておられる方、症状があるのに「通常の血液検査で異常なし」と言われた方は一度検査してみてください。