機能性低血糖
低血糖とは、血糖値つまり血液中の糖分が低い状態です。通常、人においては、例えば数日間何も飲食しなくても一定以下の低血糖にはなりません。それは血糖値を維持しようとするホルモンが体内には多く存在するからです。これらがうまく作動しない時に一過性に血糖値があげられなくなったり、血糖値が異常となったりする状態が機能性低血糖です。
低血糖とは、ロボットで言えば電池切れの状態です。その症状には様々なものがあります。まず全身倦怠感が出現し、眠気、意識障害、寒気、低体温などがおこります。その後、血糖値を上げようと交感神経が興奮することで、動悸、胸痛、冷や汗、めまいなども伴うようになります。
これらの症状が日常的に起こっている人、それは機能性低血糖が原因かもしれません。
また血糖の値は絶対的な数値だけが問題になるのではなく、高い値から低い値に変化したときの「落差」というものも、症状を悪化させる要因となっています。食後数時間してから上記の症状が出現し、何か食べると改善するということもこの現象を表した症状のひとつです。
このような症状のある方には、この現象を再現する検査である5時間糖負荷試験を行います。通常、糖尿病を診断するための検査としては2時間糖負荷試験が行われます。これら2つの試験は空腹の状態で75gの糖を摂取しその後の血糖値の変化を見ていくということは同じですが、機能性低血糖は糖分の摂取後4時間くらいで出現することから、2時間より長く、負荷後5時間かけて血糖値の変動を見ていきます。

検査で機能性低血糖の診断がされれば、まずホルモン分泌の正常化を目指し栄養療法(オーソモレキュラー療法)を行います。治療には数カ月から数年を要する方もおられますが、その後、徐々にさまざまな症状が良くなっていくと実感されています。なお、ホルモン不足だからと言って、絶対的なホルモン欠損症を除きホルモン補充療法は行いません。



