漢方外来
漢方薬は、さまざまな作用を持つ生薬(主には植物)を絶妙なバランスで配合したものです。したがって1剤でいろいろな病状に対応が可能なので、1つの症状のみの改善を目標に使用されるのではなく、体全体を良くしていくことでいろんな症状を同時に治してくれます。感冒を例にとると、従来の西洋薬のみで対応した場合、喉の痛みには痛み止めを、鼻水にはアレルギーの薬を、咳には咳止めをなどさまざまな症状を抑えるのにその症状の数だけの薬が必要になってきます。総合感冒薬と言うものがありますが、それはこれらを1つに混ぜただけで数種類の薬を使っていることに変わりはありません。総合感冒薬と決定的に違うのは、漢方薬は体全体を着目していますので、症状をとるだけでなく体温調節を行い免疫力を上げてくれる効果があるところです。
漢方薬の使用をお勧めした時に、嫌な顔をされる方があります。それは漢方薬に対し、まちがったイメージがあるからです。味が苦い(ほんのり甘く感じるものもあります)、効いてくるのが遅い(服用後10分ほどで効いてくるものもあります)、副作用が無い(副作用もあります)、粉薬で飲みにくい(錠剤のあるもおのもあります)など言われます。
またそれは漢方薬をうまく利用できていないからでもあります。その効果を最大限に引き出すためには、その人にあったものを、適当なタイミングで、適当な量を、服用することが肝要です。そうすることで西洋薬では得られなかった良い効果が得られるようになります。
ぜひ私たちと一緒に貴方の体にあった漢方薬を探していきましょう。